令和6年度 朝霞市議会教育環境常任委員会県外視察研修 第二部

活動報告

令和6年度、朝霞市議会教育環境常任委員会視察第二部
続いて福岡県八女市(八女茶で有名)の岩戸山歴史文化交流館『いわいの郷』へ訪れ、八女古墳群の国指定史跡『岩戸山古墳』を視察してきました。
九州で最大級の前方後円墳で古墳を作った人物は
『筑紫君磐井(つくしのきみいわい)と呼ばれるこの地方を治める君主でした。
ヤマト王権との争いに敗れ、滅亡しましたが、5世紀当時の遺跡が数多く残っている貴重な歴史遺産です。
埴輪の他に石で作られた人や馬『石人・石馬』も数多く残って展示されています。
近くの岩戸山4号古墳という小さめの古墳では石室を開放しており、中を見学する事が出来ます。
朝霞市にも柊塚古墳という前方後円墳が現存しています。
前方部分が無く、円墳だけが残っていますが、貴重な歴史的遺産です。
その他に一夜塚古墳もありましたが、現在は朝霞第二小学校の校庭になっています。
朝霞市も古墳だけではなく、土器や埴輪等の遺物が発掘されています。
朝霞市にも【朝霞市埋蔵文化財センター】がありますが、元々は埼玉県の県土整備事務所として使用していたプレハブで、老朽化により建て替えが必要な状況です。
私としてはJA朝霞の跡地を買い取り、朝霞市埋蔵文化財センターを新たに作り、子供達の社会教育に役立てるべきだと思っています。
次に太宰府市を訪れ、【文化財の保存活用について】お話しを伺ってきました。
太宰府市はその名の通り『太宰府』という都が存在していた場所です。
遺跡の上に現在の太宰府市が立っている状況で、街の開発に対して厳しい規制がある事でも有名です。
文化財の保護をしつつ、人口を増やすのは難しく、太宰府市としてどのような政策を行なってきたのか、貴重なお話を伺う事が出来ました。
朝霞市も遺跡があるであろう場所は把握しており、開発の折には発掘調査が行われます。
文化財の保護と街の発展開発は相反するイメージが強いですが、太宰府市の成功例を参考に今後の朝霞市の発展に繋げていきたいと思います。
お話しを伺った後、太宰府市さんの案内で【水城跡】という史跡に伺いました。
これは博多湾から朝鮮半島の軍が太宰府に攻めてきた時に備えて高さ10mの土塁を築いたものだそうです。
重機も無い時代に全て人力で土塁を作る土木技術があった事に驚きです。
土塁は何層にも分けて固めて強度を出していた事が調査で分かったいるそうです。
余談ですが、太宰府市役所で太宰府市議会議員のタコスキッド氏と偶然にお会い出来たので写真をお願いしたところ、快諾をいただきましたので記念に一枚(^^)
今回の教育環境常任委員会視察では教育サポートセンターや図書館事業、文化財保存活用と重点を絞って行政視察をして参りました。
視察で学んだ事を朝霞に還元し、住みやすくより良いまちづくりに活かしていきたいと思います。
(^^)